Column コラム

【加須市の小児歯科】口呼吸や舌の癖が子どもの歯並びに影響するってホント?

「指しゃぶりが続いている」「いつもお口が開いている」「舌で前歯を押している」など、お子さまの癖が気になったことはありませんか。
このような癖は、歯並びやかみ合わせに影響することがあります。

そこで今回は、「歯並びに影響しやすい子どもの癖」と「歯並びのためにできるサポート」についてご紹介します。

神澤 紀雄 院長
神澤 紀雄 院長

神澤 紀雄 院長

日本大学松戸歯学部 卒業

医院名:神澤歯科医院
所在地: 〒347-0045
埼玉県加須市富士見町7−41

子どもの癖が歯並びに影響することがある

子どもの歯並びは、歯の大きさや顎の骨格だけでなく、お口周りの癖や生活習慣が影響することがあります。

歯並びは遺伝だけでは決まらない

歯並びには、歯の大きさや顎の骨格など、遺伝的な要素も関係します。
たとえば、歯が大きい一方で顎の骨格が小さい場合、永久歯がきれいに並ぶためのスペースが足りず、歯が重なったり、前後にずれて生えたりすることがあるのです。

しかし、歯並びは遺伝だけで決まるものではありません。
小さいころからお口周りの癖がみられる場合、将来の歯並びに影響することがあります。
お子さまに次のような癖や習慣がみられるときは、歯並びやかみ合わせへの影響に注意しましょう。

✔口呼吸の癖がある
✔指しゃぶりの癖がある
✔頬杖をつく癖がある
✔舌で前歯を押す癖がある
✔片側ばかりで噛む癖がある

厚生労働省の調査では、12~15歳の子どもの30%近くに叢生(そうせい)と呼ばれる「デコボコの歯並び」が確認されました。
歯並びの乱れはめずらしいものではないため、成長にあわせてお口の状態を確認し、必要に応じて歯科医院で相談することが大切です。

(参照:厚生労働省|平成28年歯科疾患実態調査結果の概要-p24)>

歯並びに影響しやすい子どもの癖

お口の癖は、お子さまが無意識に行っていることもめずらしくありません。
すぐに治す必要があるとは限りませんが、気になる癖が続く場合は、歯並びやかみ合わせへの影響をふまえて、歯科医院への相談も検討しましょう。

●口呼吸

鼻ではなく口で呼吸する習慣が続くと、唇や舌の力のバランスが乱れ、歯並びや顎の成長に影響する場合があります。
園児を対象にした調査では、20%以上の子どもに口呼吸の可能性があると報告されています。

(参照:JSTAGE|小児歯科学雑誌「小児の口呼吸に関する実態調査」)>

●指しゃぶり

指しゃぶりは、乳幼児期にみられる自然な行動の一つです。
ただし、指しゃぶりが長く続くと、前歯が前に出たり、上下の前歯がかみ合わなくなったりする原因になることがあります。
4歳を過ぎても頻繁に続く指しゃぶりは、歯科医院へ相談する目安の一つです。

(参考:京都府|京都版母子健康手帳の検討会 第2回|参考資料 母子健康手帳任意様式 p86「お口と歯の健康・指しゃぶりについて」)>

●頬杖

頬杖は、片側の顎や歯に力がかかりやすい癖です。
短時間であれば影響は小さいかもしれませんが、毎日くり返すことで顎の骨格に影響してしまい、歯並びの乱れにつながる可能性があります。

特に、勉強中やテレビを見ているときなどに、お子さまが同じ姿勢で頬杖をつく習慣がある場合は注意が必要です。

●舌で前歯を押す癖

舌で前歯を押す癖が続いた場合、前歯が前に傾いたり、上下の前歯がかみ合わなかったりと、歯並びの乱れにつながる可能性があります。
「出っ歯」や「受け口」などの歯並びに関連することもあるため、お子さまの舌の癖が気になる場合は、必要に応じて歯科医院で相談しましょう。

●片側ばかりで噛む癖

食事のときに片側ばかりで噛む癖があると、歯や顎にかかる力がかたよってしまい、歯並びの乱れにつながることがあります。
歯が生えかわる時期などは、一時的に噛み方が片側にかたよることはありますが、同じ側ばかりで噛む状態が続くときは注意が必要です。

お口の癖や歯並びの変化に気づくためのポイント

子どものお口周りの癖や歯並びの変化は、毎日の生活の中で気づけることがあります。
ここでは、保護者の方が確認しやすいポイントを5つご紹介しますので、参考にしていただけましたら幸いです。

1.ポカンとお口が開いていることが多い

何もしていないときにお口が開いている状態は、「お口ぽかん」とも呼ばれます。
大学が行った調査では、日本人の子どもの約31%に日常的な「お口ぽかん」がみられたと報告されています。

(参照:新潟大学|子どもの“お口ぽかん”の有病率を明らかに-全国疫学調査からみえた現代の新たな疾病-)>

お口が開いた状態が続くと、唇で前歯を押さえる力が弱くなり、舌の位置も下がりやすくなります。
その結果、出っ歯につながったり、顎の発育に影響が出たりすることがあるのです。

お子さまのお口がポカンと開いていないか、次のような場面でチェックしてみましょう。

✔テレビを見ているとき
✔勉強しているとき
✔ゲームや遊びに集中しているとき

2.発音が気になることがある

歯並びやかみ合わせの乱れは、見た目だけでなく発音に影響することがあります。
特に、「前歯がかみ合っていない」「上下の歯の位置がずれている」「舌が前に出やすい」といった状態では、サ行やタ行などの発音に影響が出やすいのです。

ただし、発音の気になり方には、年齢や発達の段階も関係します。
発音が気になるだけで、必ず歯並びに問題があるわけではありません。
発音のしにくさには、舌の癖やかみ合わせが関係していることもあります。
発音だけでなく、指しゃぶりや舌で前歯を押す癖、口呼吸など、お子さまの歯並びに影響しそうな癖が気になる際は、お気軽に当院へご相談ください。

3.前歯が出ている

上の前歯が前に出ている状態、いわゆる「出っ歯」は、指しゃぶりや口呼吸、舌の癖などと関係する場合があります。
お口を閉じたときに唇が閉じにくい、転んだ際に前歯をぶつけやすいといった心配につながることもあるでしょう。

4.上よりも下の歯が前に出ている

下の前歯が上の前歯より前に出ている反対咬合(はんたいこうごう)は、「受け口」とも呼ばれる不正咬合です。
顎の骨格などが原因のこともありますが、お口周りの癖が影響することもあります。

お子さまに次のような様子がみられる場合は、歯科医院への相談も検討しましょう。

✔前歯で食べものを噛み切りにくい
✔下顎を前に出す癖がある

5.前歯がかみ合っていない

奥歯で噛んだときに上下の前歯の間にすき間ができる状態は、開咬(かいこう)と呼ばれます。
指しゃぶり、舌で前歯を押す癖、口呼吸は、子どもの開咬につながりやすい原因の一つです。

開咬の歯並びは、前歯がかみ合っていないため、日常生活に次のような影響が出ることがあります。

前歯で食べものを噛み切りにくい
発音が不明瞭になることがある
お口の中が乾きやすい

子どもの歯並びのためにできるサポート

歯並びの乱れがある場合、必要に応じて矯正治療を検討することが大切です。
一方、日々のお口の使い方や食習慣を見直すことは、お子さまの歯並びの乱れを予防するためのサポートにつながる場合があります。

ただし、すべての不正咬合を日常的なケアだけで防げるわけではありません。
ここでは、「ご家庭で取り入れやすいサポート」と「定期的な歯科検診の重要性」についてご紹介します。

よく噛んで食べる習慣をつくる

食事の際に「よく噛むこと」は、顎やお口周りの筋肉の発達に関係します。
しかし、やわらかいものばかりを急いで食べる習慣が続くと、噛む回数が少なくなり、お口周りの発達の遅れにつながることがあるのです。

ご家庭では、次のような声かけをするとよいでしょう。

・右と左の歯でバランスよく噛んでね
・急がなくて大丈夫だから、よく噛んで食べようね
・背中を伸ばして食べると、噛みやすくなるよ

噛みごたえのある食材を取り入れる

食事に噛みごたえのある食材を取り入れると、自然に噛む回数が増えやすくなります。
お子さまの成長段階にあわせて、無理なく食べられる食材からはじめてみましょう。

歯ごたえのある食材には、次のようなものがあります。

・にんじん
・キャベツ
・しめじ
・ごぼう
・こんにゃく
・イカ、タコ

ただし、大きすぎたり、硬すぎたりする食材は、食べにくさにつながることがあります。
子どもの年齢や歯の生え方にあわせて、食材の硬さを調整しましょう。

鼻呼吸や舌の位置を意識させる

鼻呼吸や舌の位置を意識することは、お口の癖を見直すきっかけになります。
お口を閉じたときに舌を置く理想的な位置は、舌先が前歯の1cm手前につく辺りです。

(参照:うるま市公式HP|口腔体操で防ごう!~オーラルフレイル~)>

お子さまが口呼吸をしているときは、「お口を閉じてみよう」とやさしく伝えるとよいでしょう。
ただし、口呼吸の原因はさまざまです。
声かけをしても続く場合は、歯並びやかみ合わせへの影響を確認するために、歯科医院への相談も検討しましょう。

歯科医院で定期的に歯並びをチェックする

子どもの歯並びは、乳歯から永久歯への生えかわりや顎の成長にあわせて変化します。
すべてのお子さまにすぐに治療が必要とは限りませんが、定期的に確認することで、歯並びに影響しやすい癖やかみ合わせの変化に気づきやすくなります。

当院では、歯科用口腔内カメラや診療台備えつけのモニターを活用することで、目で見てわかりやすい説明を心がけています。
お子さまの歯並びが気になる方は、お気軽にご相談ください。

子どもの歯並びが気になる方はご相談ください

子どもの歯並びは、遺伝だけでなく、口呼吸や舌の癖、指しゃぶりなどの影響を受けることがあります。
小さいころから定期的に歯科医院でお口の状態を確認することで、成長にあわせたサポートを検討しやすくなります。

当院はバリアフリー設計で、駐車場を20台分備えているため、お子さま連れの方も通院しやすい環境です。
WEB予約に対応しており、各種クレジットカードもご利用いただけます。
矯正歯科に関する相談会も定期的に開催していますので、矯正治療を検討されている方や、お子さまの歯並びが気になる方はご相談ください。

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