Column コラム

歯周病が進行するとどうなる?早期発見につながる自覚症状と予防の重要性

「歯ぐきから血が出る」「朝起きると口の中がネバつく」
このような症状があったとしても、一時的なものと気に留めない方もいらっしゃるでしょう。
しかし、こうした症状は、歯周病のサインかもしれません。

このコラムでは、「歯周病が進行すると起こりやすいトラブルや全身への影響」について解説します。
また、「歯周病の早期発見につながる自覚症状」や「予防のポイント」についてもお伝えします。

神澤 紀雄 院長
神澤 紀雄 院長

神澤 紀雄 院長

日本大学松戸歯学部 卒業

医院名:神澤歯科医院
所在地: 〒347-0045
埼玉県加須市富士見町7−41

歯周病が進行すると歯を失うリスクや全身への悪影響につながる

歯周病は細菌の感染によって、歯ぐきや周辺の組織に炎症が広がる病気です。
お口の中で起こる感染症の一種ですが、進行するとお口だけでなく全身の健康にも関わることがあります。

歯周病は静かに進行する病気

歯周病のおもな原因は、歯と歯ぐきの境目で増殖した細菌です。
歯周病の原因菌は、歯垢(プラーク)の中に多く含まれており、不十分な歯磨きは歯周病のリスクを増加させます。

歯周病が進むと、炎症によって歯と歯ぐきの間の歯周ポケットが深くなりますが、はじめのうちは痛みなどの症状はほぼありません。
歯周ポケットの中は細菌が繁殖しやすい環境が整いやすく、さらに歯周病が進行する悪循環が生まれます。
気づかないうちに歯周病が悪化していることも多く、炎症が歯を支えている骨まで広がることもあります。
歯周病は、初期の自覚症状が少ないからこそ、日ごろからの予防と歯ぐきのチェックが大切です。

歯周病は歯を失う原因の第1位

歯周病が進行すると、歯を支えている骨が少しずつ破壊されることがあります。
はじめは歯がグラグラしたり、噛みにくかったりという違和感であっても、進行すると歯が抜けることもあるのです。

実際、歯周病で歯を失っている人はとても多く、歯を失う原因のうち約37%を歯周病が占めています。
この数字からも、歯周病は歯の寿命に深く関わる問題であることがわかるでしょう。

(参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「歯の喪失の原因」)>

歯周病はさまざまな全身疾患に関係する

歯周病の原因菌は、代謝の過程で毒性物質を作ります。
歯周病菌や毒性物質が歯ぐきの血管から全身に回ることで、さまざまな病気を引き起こしたり、悪化させたりすることがあります。
歯周病と関連が疑われている病気は、おもに次の通りです。

・糖尿病
・心筋梗塞
・脳梗塞
・誤嚥(ごえん)性肺炎
・骨粗しょう症

これらの病気は、歯周病を予防することで、必ず防げるわけではありません。
しかし、歯周病の進行を抑えることで、これらの病気の発症や悪化のリスクが下がる可能性があります。

歯周病の早期発見につながる自覚症状

歯周病の悪化を防ぐためには、早期に発見し適切な治療につなげることが重要です。
ここでは、歯ぐきに見られる症状とそのほかの症状にわけて、歯周病を見逃さないためのポイントを解説します。

歯ぐきに出る自覚症状

歯周病は、歯ぐきの炎症からはじまるため、自覚症状も歯ぐきに現れやすい傾向があります。
日ごろから、鏡を見たときや歯磨きのときには、歯ぐきの状態を確認するようにしましょう。

歯ぐきが赤く腫れる

健康な歯ぐきは、うすいピンク色で引きしまった見た目です。
一方、歯周病にかかった歯ぐきは、炎症によって赤みが強くなり、ふくらんだように見えることがあります。
腫れがあっても痛みを伴わないことが多く、見過ごされることも少なくありません。

歯ぐきから出血する

歯ぐきに炎症が生じると、刺激に敏感になって出血しやすくなることがあります。
特に、歯磨きの際の歯ぐきからの出血は、歯周病でよく見られる症状の一つです。
もちろん、歯ぐきの出血にはほかの原因が関係する場合もありますが、くり返し起こるときは歯周病のサインかもしれません。

歯ぐきから膿が出る

歯ぐきから膿がにじむ、押すと膿が出てくるといった状態は、歯周病が進行している可能性があります。
歯ぐきに膿が溜まるのは、歯周ポケットの中での炎症が強くなった際に見られる症状です。
歯周病以外で歯ぐきから膿が出ることもありますが、まずは早めに受診して適切な治療を受けることが重要です。

歯ぐきが下がって歯が長く見える

歯周病は進行すると、歯ぐきが下がることで歯が長く見えることがあります。
「前より歯が長く見える」「歯と歯の間のすき間が目立つようになった」と感じる場合は、歯周病が進んでいるかもしれません。

しかし、歯ぐきの変化は、加齢による影響も考えられます。
歯ぐきの見え方の変化に気付いた際には、歯科医院で歯周病のチェックを受けるとよいでしょう。

歯ぐき以外の自覚症状

歯周病のサインは、歯ぐきだけに限りません。
噛み心地やお口のにおいなど、日常の中で気づきやすい変化も受診のきっかけになります。

歯と歯の間にものが詰まりやすい

食事の際に食べものが詰まりやすい方は、歯周病による歯ぐきや歯周組織の変化が関係していることがあります。
歯周病によって歯ぐきが下がったり、歯を支える組織が弱くなったりすると、歯と歯の間のすき間が生じやすくなるのです。
また、歯と歯の間に汚れがたまることで、さらに歯周病の炎症が進みやすい環境につながることがあります。

歯がグラグラする

「歯が揺れているように感じる」「噛んだときに違和感がある」といった症状は、進行した歯周病で見られるものの一つです。
歯周病の原因菌の感染が歯を支える骨まで広がることで、歯がぐらつき、しっかり噛みにくくなることがあります。

口臭が強くなった

歯周病を引き起こす細菌は、増殖する際にお口のにおいのもととなるガスを産生することがあります。
また、歯周病によって歯ぐきに膿が溜まることで、強いにおいを発することもあるでしょう。
以前より口臭が気になるようになったという方は、歯周病による炎症が進んでいたり、膿が蓄積したりしている可能性があります。

歯周病予防のポイント

歯周病を予防するためには、「自宅でのセルフケア」と「歯科医院でのメンテナンス」を組み合わせることが重要です。

自宅でのセルフケア

歯周病予防では、毎日のセルフケアが基本になります。歯科医院でのケアに頼るだけでなく、自宅で汚れをためにくい状態を保つことが重要です。

丁寧な歯磨き

歯周病予防の基本は、毎日の歯磨きで歯垢を丁寧に除去することです。
特に、次に挙げた部分は磨き残しが起こりやすいため、より丁寧に磨きましょう。

【歯垢の磨き残しが多い部分】
・歯と歯の間
・歯と歯ぐきの間
・歯並びが重なっている部分

歯間清掃用具の活用

歯と歯の間の歯垢は、歯ブラシだけでは6割程度しか落とせません。
そのため、歯と歯の間の清掃には、歯ブラシのほかにデンタルフロスや歯間ブラシを併用することが大切です。
これらの歯間清掃用具を活用することで、歯と歯ぐきの間の歯垢を8割以上取り除くことができます。

(参照:神奈川県|今日から始めるすき間ケア「毎日のむし歯・歯周病対策」)>

生活習慣の見直し

歯周病予防では、歯磨きなどの口腔ケアだけでなく、生活習慣の見直しも欠かせません。
特に、喫煙は歯周病との深い関連が指摘されており、喫煙者は非喫煙者とくらべて3倍以上歯周病のリスクが高いといわれています。
お口の健康のためにも、禁煙を含めた生活習慣の見直しが重要です。

(参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「歯周病とは」)>

歯科医院でのメンテナンス

歯周病の予防や早期発見には、歯科医院での定期的なメンテナンスが役立ちます。

定期的な歯科検診

歯周病は、自覚症状がほとんどない状態で進むことがあるため、痛みなどがなかったとしても定期的な歯科検診で歯ぐきをチェックすることが大切です。
歯ぐきの腫れや出血の有無、歯周ポケットの深さ、磨き残しの傾向などを確認することで、歯周病による小さな変化に気づきやすくなります。
違和感が出てから受診するのではなく、歯科検診を習慣化することが歯周病予防につながります。

歯磨き指導

歯磨き指導では、患者さんのお口の状態や歯並びに合わせて、歯ブラシの持ち方や動かし方、当てる角度などを丁寧にお伝えします。
磨き残しが出やすい部分や、力の入れすぎによる歯ぐきへの負担なども確認しながら、毎日のケアがより効果的になるようサポートいたします。

EMSエアフローによるクリーニング

当院では、EMSエアフローによるクリーニングを実施しています。
EMSエアフローは、微細なパウダーを水流とともに歯や歯ぐきへ吹き付けることで、歯の表面や歯周ポケット内の汚れを効率的に取り除くクリーニング方法です。
歯磨きでは落としきれない汚れも除去できるため、歯周病の予防にもつながります。

【歯周病予防におけるEMSエアフローのメリット】
・歯周ポケット深くの歯垢を取り除ける
・バイオフィルムの除去にも効果が期待できる
・歯ぐきを傷つけにくい

当院のEMSエアフロー>

歯周病から歯を守るためには予防と早期発見が大切

当院は、親子3代にわたり「地域のかかりつけ歯科医」をめざして、皆さまのお口の健康をサポートしてきました。
定期的に歯科検診を受けることで、歯ぐきやお口の小さな変化も見逃しにくくなり、歯周病の予防につながります。

また、当院では、通院しやすい環境作りにも力を入れています。

・広い駐車場の完備
・バリアフリー設計
・WEB予約
・各種クレジットカード決済

歯周病を予防してお口の健康を維持するためにも、定期的な歯科検診を習慣化しませんか。
歯周病や歯の健康に関して気になることがあれば、当院までお気軽にご相談ください。

当院の予防・クリーニング>

当院へのアクセス>

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