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こんにちは。
加須市の神澤歯科医院です。
口元の美しさは、歯の色や形だけでなく、歯ぐきの見た目にも大きく左右されます。
歯ぐきが黒ずんでいると、人前で話したり笑ったりすることに、抵抗感を抱く方もいらっしゃるでしょう。
歯ぐきの黒ずみにはいくつかの原因がありますが、その一つに歯科治療で使用した金属の影響が考えられます。
きれいな歯ぐきを保つためにも、セラミック治療を検討してみませんか?

神澤 紀雄 院長
日本大学松戸歯学部 卒業むし歯治療などで歯を削る処置をした場合、削った部分を金属の詰め物や被せ物で覆う必要があります。
これらの修復物は、治療後の歯の機能を回復するために欠かせませんが、経年劣化によって歯ぐきの黒ずみを起こす可能性があるのです。

金属製の詰め物や被せ物が原因で起こる歯ぐきの黒ずみは、「メタルタトゥー」と呼ばれます。
一般的に広く知られている銀歯はパラジウム合金と呼ばれ、銀や銅、パラジウムといった金属が含まれる修復物です。
また、見た目が白い被せ物であっても、土台に金属を使用している場合があります。
金属製の修復物を長期間使用していると、修復物が溶け出しイオン化した金属が歯ぐきに沈着することがあります。
金属イオンの沈着によって、黒ずんだ歯ぐきが「メタルタトゥー」です。
タトゥーという名称からもわかるように、刺青のように残ってしまい自然には消えません。

歯ぐきが黒ずむ原因には、メタルタトゥー以外にもさまざまなものが考えられます。
メラニンとは、皮膚や髪などに広く存在する、褐色または黒色の色素です。
メラニンは、紫外線などの刺激を受けることで産生量が増加する特徴があります。
日焼けによって肌が黒く焼ける現象は、肌を紫外線から保護するためにメラニン色素が増加するためです。
メラニンは歯ぐきにも存在しており、産生量が増えることで歯ぐきが黒みを帯びて見えることがあります。
生まれつきメラニン色素が濃い体質の方もいらっしゃいますが、紫外線や加齢などの影響で歯ぐきが黒ずむこともあるでしょう。
タバコの煙に含まれるニコチンやタールは、歯ぐきの血管を収縮させます。
その結果、歯ぐきの血管に流れる血液量が減少することで、本来ピンク色の歯ぐきが黒ずんで見えるのです。
また、タバコの煙には無数の有害物質が含まれているため、それらの刺激で歯ぐきにメラニン色素が沈着しやすくなります。
上記で解説したように、メラニンは黒色(褐色)の色素であるため、歯ぐきが黒ずむ原因になるのです。
歯周病は、細菌によって歯ぐきや周囲の組織に炎症を起こす病気です。
歯周病が悪化すると歯ぐきから膿が出るようになり、歯ぐきが黒ずんで見えることがあります。
ここまで歯周病が重症化してしまうと、歯を支える歯槽骨も深刻なダメージを受けるため、歯が抜け落ちてしまうこともめずらしくありません。
歯ぐきに出血や腫れといった症状が見られる場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
歯ぐきの黒ずみをそのままにすると、見た目だけでなく健康面にも多くの影響をおよぼす可能性があります。

銀歯などに含まれる金属成分は、時間の経過とともに少しずつお口の中に溶け出します。
溶け出した金属が体内に取り込まれると、まれに金属アレルギーを引き起こすことがあるのです。
金属アレルギーの原因が歯科治療に使用した修復物にある場合、アレルギー症状はお口の中だけに出ると思われる方も多いでしょう。
しかしながら、お口の中に現れるアレルギー症状は全体の2%程度と報告されており、そのほとんどは、かゆみや発疹など全身症状として現れます。
(参考:厚生労働省|資料6-1 歯科金属アレルギーと医科歯科連携〈佐藤真奈美委員〉より)>

金属の経年劣化によって修復物が変形してしまうと、歯と修復物のすき間が大きくなってしまいます。
このすき間には汚れや歯垢(プラーク)がたまりやすく、細菌の繁殖に適した環境です。
そのため、銀歯と歯の境目は、むし歯が再発する「二次むし歯」になりやすいリスクがあります。
二次むし歯にかかってしまうと、再感染した部分を削る必要があり、歯の寿命を縮めることにつながります。
金属製の修復物を使用されている方は、むし歯の再発に注意してください。

黒ずんでいる歯ぐきの裏には、重度の歯周病が隠れている可能性があります。
初期の歯周病は自覚症状に気づきにくいですが、進行するにしたがって次の症状が現れます。
・歯ぐきが腫れている
・歯磨きの際に血が出る
・口臭が気になる
・歯がグラつく
・歯ぐきから膿が出る
特に、歯ぐきが赤黒く変色し膿が出ている場合は、歯周病がかなり重症化している可能性があります。
進行した歯周病は自然に改善することは難しいため、気になる症状がある場合は早めに歯科医院を受診しましょう。

歯ぐきの黒ずみは、口元の印象に直結する問題です。
前歯の歯ぐきが変色しているケースでは、特に見た目に影響するでしょう。
歯ぐきの黒ずみは、見た目のコンプレックスにつながるのです。
その結果、笑顔を控えるようになったり、会話を避けたりするなど、人間関係や仕事にまで影響がおよぶ可能性があります。
銀歯などによるメタルタトゥーは、セラミック治療で予防が可能です。
ここからは、審美治療に用いられるセラミックの特徴とメリットについて解説します。

歯科治療で用いるセラミックは、陶器を歯科用に強化した素材です。
銀歯と同じように、被せ物や詰め物としてむし歯治療などに利用されます。
セラミックは、天然歯に近い白さや透明感、光沢感が特徴で、天然歯に近い仕上がりをめざせます。
さらに、金属製の修復物と異なり経年劣化しにくく、美しい見た目を長く保つことが可能です。
次にセラミックの具体的なメリットを紹介しますが、セラミックは見た目の美しさと機能面を両立できる素材として、多くの方に選ばれています。

過去に治療した銀歯は、セラミック製の修復物に変えることができます。
ここからは、セラミックに変更することで得られるメリットを見てみましょう。
長年使用した銀歯は、唾液によって金属が溶け出し、歯ぐきの黒ずみの原因になります。
一方、セラミックは金属を含まないため、メタルタトゥーによる歯ぐきの色素沈着が起こりません。
そのため、治療後の歯ぐきの黒ずみを予防することにつながるのです。
ただし、セラミック製の修復物の中には、土台に金属を使用するものもあるため、治療前に歯科医師に確認するとよいでしょう。
セラミックは金属フリーの素材であるため、金属アレルギーの心配がありません。
金属アレルギーが心配な方はもちろん、すでに金属アレルギーを発症している方も選択できます。
銀歯は経年劣化しやすい修復物であるため、長年使用していると歯との間にすき間ができます。
歯にできたすき間には細菌が繁殖しやすく、せっかく治療した歯が再度むし歯になることもめずらしくありません。
このような二次むし歯を予防するためにも、セラミック治療が有効です。
セラミックは耐久性が高い素材であることに加えて、歯としっかり密着します。
そのため、時間が経っても歯と修復物の間にすき間ができにくく、二次むし歯のリスクを下げることにつながるのです。
セラミックは、自然な白さと高い透明感をあわせ持っており、周囲の歯と調和しやすい素材です。
また、セラミックの色味は、口元になじむように微調整が可能であり、とても自然な仕上がりが期待できます。
銀歯のようにお口を開けたときに目立つことがないので、笑顔をよりいっそう輝かせることでしょう。

セラミック治療には多くのメリットがありますが、受ける前に知っておきたい注意点もあります。
セラミック治療は、保険の適用外となる自由診療です。
そのため、治療費は全額自己負担となります。
とはいえ、自由診療では、セラミックのほかにもさまざまな治療法から患者さまのご要望に沿った選択ができるため、寿命や耐久性などの観点において、より質の高い仕上がりが期待できます。
治療方法を検討される際は、事前に費用や治療内容の説明を聞いた上で、自分にあったプランを選ぶことが大切です。
セラミックはとても硬い素材ですが、強い衝撃によって欠けたり、割れたりすることがあります。
特に、歯ぎしりや食いしばりといった癖がある方は、注意が必要です。
セラミックは変色や劣化が起こりにくい素材ですが、治療後にケアが必要ないわけではありません。
治療後に適切なメンテナンスをせずにいると、破損などのトラブルにつながることがあります。
日常のケアは通常の歯磨きが基本ですが、定期的に歯科検診にお越しください。
歯科医院の検診では、セラミックのチェックとあわせて、むし歯や歯周病のチェックやお口のクリーニングを行います。
適切なメンテナンスを続けることで、美しいセラミックを長く維持することが可能です。

銀歯などによる歯ぐきの黒ずみは、セラミック治療で予防することが可能です。
加須市の神澤歯科医院では、患者さまお一人お一人の状態に応じた治療プランを提案いたします。
診療台には説明用のモニターを設置しており、わかりやすい説明を心がけておりますので、ご不明点などがあればお気軽にご質問ください。
当院は、東武伊勢崎線「加須駅」南口から徒歩2分の場所にあり、駐車場も20台分完備しております。
WEB予約も可能であり、お忙しい方でも通いやすい歯医者です。
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