こんにちは。
加須市の神澤歯科医院です。
皆さまはどのようなタイミングで歯医者に行きますか?
「歯が痛くなったら」「歯ぐきから血が出るようになったら」という方が多いのではないでしょうか?
人生100年時代といわれるようになった現代では、日々の健康維持がますます重要になっています。
特に、健康な歯は全身の健康に直結することがわかっており、歯科医院での「予防・クリーニング」の重要性がますます高まっているのです。
このコラムでは、「症状がないのに歯医者に行く必要があるの?」という疑問にお答えして、定期的に歯科医院に通うメリットについてお伝えします。
いつまでも健康な歯で充実した人生を送れるように、ぜひ参考にしてください。
神澤 紀雄 院長
日本大学松戸歯学部 卒業
「予防歯科」とは、病気になってから歯医者に通う従来の考え方とは違い、症状がないうちから病気を予防・早期発見する新しい歯科のアプローチです。
日本では1989年に厚生省(当時)と日本歯科医師会が「8020運動」を提唱しました。
この目標は、「80歳になっても自分の歯を20本以上残そう」というものです。
しかし、2022年の調査によると、80~84歳で20本以上歯が残っている人の割合は5割に届いていません。
まだまだ、予防歯科の認知度が低いといえるでしょう。
(参照:厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査結果の概要」p17 より)>
一方、2018年に厚生労働省が行った調査によると、過去1年間に歯科検診を受けた人の割合は52.9%と、前回の結果よりもすべての世代で増加しているのです。
少しずつですが確実に日本でも、予防目的で歯医者に通院する人が増えていることがわかります。
(参照:厚生労働省「平成28年国民健康・栄養調査の結果概要」p31 より)>
歯医者の定期検診では、むし歯や歯周病のチェックのほかにも、お口の中のクリーニングを行います。
定期的にプロの口腔ケアを受けることで、将来歯を失うリスクを下げることが可能です。
いつまでも自分の歯で食事を楽しめるということは、全身の健康にはもちろん、人生を楽しむという観点からもとても重要ではないでしょうか。
歯科医院での「予防・クリーニング」には、将来多くの歯を残す以外にも多くのメリットがあります。
ここからは、具体的なメリットを6つ見てみましょう。
むし歯と歯周病は、歯を失う原因の上位二つを占める病気です。
(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」より)>
この二つの病気の厄介な特徴として、初期段階では自覚症状がほとんど現れないという点があります。
そのため、気づいたときには症状が進行してしまっていることがほとんどなのです。
定期的にプロの目でチェックすることで、自分では気づけない小さな異変も見逃す心配がありません。
また、歯科医院でのクリーニングによって、むし歯や歯周病の原因となる歯垢や歯石を徹底的に落とすことができ、病気になりにくい口腔環境に整えることができます。
「歯医者の治療は痛い」と苦手意識を持っている方は少なくないでしょう。
悪化したむし歯は歯を削る必要があり、進行した歯周病は歯ぐきを切る外科的な処置が必要になるため、治療中の負担は避けられません。
しかし、むし歯を早期に発見できれば、クリーニングやフッ素塗布によって歯を削らずに治療することが可能です。
定期的な歯科検診によって、「痛い歯医者」から「予防のための歯医者」にイメージを改めましょう。
治療で抜歯が必要になることがありますが、抜いてしまった歯は二度ともとには戻りません。
入れ歯やインプラントなど、失った歯を補う治療法も進歩はしていますが、自分の歯に勝るものはないのです。
おいしくものを食べるためには、20本以上の歯が必要といわれています。
また、多くの歯を残すことは、健康的なかみ合わせを維持し、消化不良や顎の骨が痩せるといった問題を回避することにもつながるでしょう。
豊かな食事は健康の土台ですので、1本でも多くの歯が残せるよう、日ごろからの予防をおすすめします。
歯科医院での定期的なクリーニングは、口臭の予防にも効果的です。
歯垢には1mgあたり1億個以上の細菌が含まれているといわれており、この細菌が口臭の原因となることがあります。
プロフェッショナルなクリーニングによって、普段の歯磨きでは落としきれない汚れや歯垢を徹底的に除去し、お口の中を清潔に保ちましょう。
口腔環境は、全身の健康に影響を及ぼすことが知られています。
特に、歯周病は次のようなさまざまな病気のリスクを高めるといわれているのです。
これらの病気は、時として命に関わる危険性もあります。
歯周病はお口の中だけの問題と考えずに、しっかりと歯科検診を受けて予防に努めましょう。
歯科医療費は、国の医療費で2番目に多いボリュームを占めています。
(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「各種統計からみる歯科疾患の重み」より)>
進行したむし歯や歯周病の治療には時間がかかりますし、歯を失った場合は義歯治療が必要になるため医療費がかさむのです。
予防・クリーニングを定期的に受けることで、コストのかかる治療を避けることができ、将来的な医療費を削減することにつながります。
しかし、歯科検診の費用を気にされる方もいらっしゃるでしょう。
じつは、歯科検診は保険適用であるため、1~3割の自己負担で受けられます。
予防歯科は、将来的に大がかりな治療や義歯治療を受けることを考慮すれば、とてもコストパフォーマンスに優れた考え方といえるでしょう。
歯科検診と同様に、ご自宅でのセルフケアもお口の健康を維持するために大切です。
以下のポイントを意識して、日ごろのケアを効果的に行いましょう。
歯磨きはお口のケアの基本です。
歯垢が蓄積しやすい場所を意識して、丁寧な歯磨きを心がけましょう。
寝ている間は唾液の分泌量が減少するため、お口の中が乾燥した状態になります。
そのため、唾液が細菌を洗い流す自浄作用が弱まり、むし歯菌や歯周病菌が増殖しやすくなるのです。
むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、就寝前の歯磨きはより丁寧に行うようにしましょう。
歯と歯の間は歯垢がたまりやすく、特にむし歯になりやすい箇所です。
しかし、歯ブラシの毛先は歯と歯の間には届きにくく、歯ブラシだけでは6割程度の歯垢しか落とせません。
そこで活用していただきたいものが、「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」などの清掃用具です。
これらを併用することで、歯と歯の間の歯垢除去率を約8割まで高めることができます。
(参照:新潟市公式ホームページ「正しい歯みがきや歯間清掃の習慣を身につけよう」より)>
セルフケアの重要性はお伝えしましたが、それだけで病気を予防するには限界があるのも事実です。
セルフケアと歯科医院でのプロケアを効果的に組み合わせる必要があります。
大切な歯を守るために、ぜひ当院での予防ケアをご活用ください。
定期検診では、プロの目によってお口の中を詳しくチェックします。
むし歯のような問題が見つかれば、すぐに適切な治療を行えるため、歯へのダメージを最小限に抑えることができるでしょう。
「スケーリング」とは、歯磨きでは落とせない歯石を「スケーラー」という専用器具で取り除く治療です。
この治療は歯周病を予防し、歯ぐきを健康な状態に保つために欠かせません。
磨き残した歯垢は2週間程度で歯石に変化するため、2~3ヶ月の頻度でスケーリングを受けることがおすすめです。
歯科医院のクリーニングでは、歯表面の頑固な汚れや着色を取り除きます。
歯を本来の白さに輝かせることができ、口臭予防にも効果的です。
ただし、ホワイトニングのように歯をより白くすることはできませんので、その点はご注意ください。
「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」は、専用の機器とフッ化物入りの研磨剤を使用することで、歯表面の歯垢やバイオフィルムを効率的に取り除く方法です。
歯の汚れを落とすだけでなく、汚れや色素が付きにくい状態を保つ効果も期待できます。
加須市の【神澤歯科医院】は、親子3代にわたって地域の皆さまの「かかりつけ医」として予防・クリーニングを重視してきました。
患者さまお一人お一人のお口の状態に合わせて、適切なケア・治療を提供いたします。
当院は東武伊勢崎線「加須駅」、加須循環バス「加須駅南口停留所」から徒歩2分の距離にあり、駐車場も20台分完備しております。
院内はバリアフリー設計ですので、どの世代の方でも安心してご来院いただけます。
ご予約はWEB予約が便利です。
診療時間をご確認の上、ご都合にあわせてご来院ください。
2024.11.15 [金]
2024.07.15 [月]
2024.04.16 [火]